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神事においても薄れゆく、日本伝統の麻文化

年末も近づきいよいよ今年もあと僅かとなりました。
皆様の中には、年明けには必ず初詣に行くという方も多いと思います。

“初詣”というキーワードで思い出すのは、今年2月頃に日本経済新聞の記事にあった“細る国産麻、神社困った 神事用不足「伝統守りたい」”という記事です。
内容としては、神社のしめ縄などに用いられる”国産の麻”の生産が危機に直面しているというものでした。
以前は日本にもたくさんの麻栽培農家がありましたが、今では数えるほどまでに減少している状況に懸念の声があがっています。

三重県の伊勢市では、神社関係者らが神事に用いるための麻栽培を県に申請したところ、盗難対策が不十分などの理由で認められなかったということがありました。
国産の麻で神様を祭る伝統が消え、外国産の麻や代替品に置き換わって行くことに危機感を持っているそうです。

例えば、お祓いをする際に神主さんがササッと振る「大幣または大麻(おおぬさ)」と言いますが、麻で作られているものや紙垂(かみしで)と麻を組み合わせたものが一般的ですが、最近では紙垂だけの簡略化されたものも増えてきているようです。
日本の神事には古来から麻が欠かせないものであったということも、今では知らない方がほとんどではないでしょうか。

昨今の違法薬物として取り締まられている大麻と同一視され、誤解されたまま一概に不安を煽ることによってこうした伝統や神事で使われる麻文化まで衰退していくことは、とても残念でなりません。

初詣などに行った際に、神社のしめ縄や大幣などに何が使われているかをよく見てみると、どれだけ神事で用いられる麻文化が薄くなりつつあるかを感じることができるかもしれません…

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